こんにちは、うりぼうです。
巷で人気の「あつまれどうぶつの森(あつ森)」がニュースで話題になっておりました。
ジャックくんとかが1千円~で売買されておりました。。
普段働いておられて時間に制限がある社会人の方などは、プレイに時間をかけられる方からマイル旅行券などのアイテムやお気に入りのキャラクターを購入されていたりと、まさに時間をお金で買う戦略としてのM&Aに近いものを想像しました。
▼先週のエントリでたまたまM&Aについて書きました
M&Aは法の下で生息する生き物(法人)を売買する取引であり、極めてクローズな市場の需要と供給によって価格が決まるものだと先週のエントリで申しましたが、どうぶつの森はやりとりする掲示板や仲介業者などが乱立しており、比較対象がある程度できそう(メルカリでも売買されていたり)なので取引自体はある程度オープンと言って良いでしょう。
しかしながらM&Aと異なる点として、ニンテンドーアカウントという利用規約のうち、以下に反している可能性があります。
(15) 当社が意図しない方法で、ニンテンドーアカウントサービスまたはショッピングコンテンツに関連して利益を得ることを目的とする行為(ショップ残高やゲーム内通貨等を現実の法定通貨で売買する行為を含みます。)
2.4 お客様は、自己の責任においてニンテンドーアカウントおよび同ニンテンドーアカウントの管理下にある他のニンテンドーアカウントの管理を行うものとします。お客様は、これらのニンテンドーアカウントを第三者に利用させ、または貸与、譲渡、売買等しないものとします。また、お客様は、他人のニンテンドーアカウントに登録された情報を使用して不正アクセス行為を自ら行わず、また第三者をして行わせないものとします。
ニンテンドーアカウントより抜粋
M&Aを規制する規約としては、会社法、金融商品取引法、独禁法や外為法など無数に存在する法律が挙げられます。法に準拠しているからこそ売り手、買い手が安心して取引ができる仕組みとなっています。
法に反している場合はそもそも取引ができませんし、ペナルティだって課される場合があります(犯罪収益に関する所得にも課税されると学生時代にケーススタディで学んだ記憶がありますが、根拠条文は不明です)。
もちろん、あつ森では個別のキャラクターやアイテムについて、取引におけるプライシングのための個別のルールはなく、M&Aでデューデリジェンスに該当するような個別の査定は行われていないため取引価格も感覚に近いもので算出されていることかと推測します。
今後、任天堂側がどのような対策を講じるのかは分かりませんが、任天堂側のルールの有無に関わらず、不正な手段によって得られたものに関わらず、年間の所得が20万円を超える場合は確定申告が必要となります。
あつ森からの収入が事業所得に当たる場合はそうそうないかと思います(ゲーム実況中継などで年間のほとんどがゲームプレイから得られる広告収入などは認められるかもしれません)が、一般の方は副業としての雑所得に該当するものと推測します。
いずれにせよ、確定申告だけは忘れずに。
Tom Nook is here to help you file your tax returns… and he already has an idea for what to do with your refund! #NintendoSwitchhttps://t.co/sKAoQyr3gI pic.twitter.com/u6MWDi6FOn
— Nintendo of America (@NintendoAmerica) 2019年3月18日
ちなみに、Nintendoのアメリカ法人のtwitterアカウントでは、たぬきち(Tom Nook)が確定申告を呼びかけていました。
日本では絶対ないので、うりぼうがこの場を借りて呼びかけています。
それではまたね。うりぼうでした。