年の瀬いかがお過ごしでしょうか、うりぼうです。
先日、うりぼうのダイアリー読者の方から受験手続きについてご相談いただいたケースをご紹介します。
読者の方(Kさんとします)からは、他にも受験手続きできなくて困っている人がいるかもしれないため、是非このブログでも記事としてお使いくださいとのことでした(ステキ!)。
プロメトリックセンターでのカード決済のトラブルについてのお問い合わせで、11月初旬から何度かやりとりさせていただき、12月の先日にほぼご本人の知恵により解決されました。
イシューは、Part1の受験申込及び、クレジット決済はできたが、Part2,Part3はクレジットカード決済の画面で認証エラーになるとのこと(200回程試されたが受け付けられなかった>この時点で普通の受験生の方は匙を投げられることかと。。)
読者の方(Kさん)とのやりとりの主な流れ
Kさん:受験予約した際の動作環境Chrome,Edge,IE11などの動作環境を教えていただけないでしょうか?
うりぼう:SafariやChromeがメインですが、もしiPhoneをお使いでしたらSafariでもトライしてみてください。
その後のKさんの動き
遠方よりTACへ訪問し、動作環境を整えてからEA講座の講師も立ち合いトライ。講師は予約できたが、Kさんのアカウントは予約ができず(ブラウザの問題ではなかった)。
講師のカードを貸してもらいやってみたがこれもダメ。カードよりIDの問題なのでは?という事になり丁重にあしらわれる。
カード決済会社に連絡したが、カードに問題はなくPART1が決済された日はきちんとプロメトリックから決済通信が飛んでいる。その後は決済信号がプロメトリックから届かないので決済できないとの事でした。
PTINがちょうど有料*になる前後だったので、
①PTIN自体が何か障害になっている
もしくは
②カードそのものに問題がある(TAC講師のカードで決済できなかったのは、Kさんの名義ではないため?)
②の可能性を考えてKさんはご自身所有のカード会社とは別のカード会社で作成。
▼*PTIN有料化+更新の話は以下のエントリ参照
プロメトリック米国とのやりとり
新しく申し込んだカードもダメだったとのこと。結局、Kさんの知り合いの英語が流暢な方にご依頼され、プロメトリック米国のフリーコールで予約できたとのこと。(時差は14時間のため、朝8時に電話)
試験名(Enrolled Agent)を告げたあとに、プロメトリックの受付担当がKさんご本人に代わってほしい※と言われる。
Kさんご本人の名前を述べると受験者ですかと聞かれるのでそれに答えます。あとは事情を話して、決済できなかったパート(Part2, 3)を伝える。
※代理人が予約をする場合、受験者本人が電話口にいることが必要です。
プロメトリックの受付担当へ伝える必要のある情報は下記の通り。
- PTIN番号
- メールアドレス
- ローマ字の名前
- 生年月日(西暦)
- プロメトリックの受験番号
- 携帯番号
- 受験希望日時、場所
- 決済カードの情報、カード番号、暗証番号
以上の事が聞かれるため、すべて話せば向こう側で決済してくれます。
人によっては対応が雑でとりあってくれないような事があり、3人目で決済できたとのことでした(2人目の時は日本人スタッフが出てくれましたが、途中で電話がきれたとのこと)。
まとめ
問題解決の難易度でいうと最上級で、おそらく一般の受験生では解決できず受験を諦めてしまうような事例です。諦めずにあらゆる手をつくして解決されたという点で超貴重な体験談です。
Kさんは米国現地にお知り合いがいたため出来た芸当ですが、
英語での対応ができるならご本人で現地のプロメトリックセンターに電話するか、
英語が話せないなら、日本語の話せる方に代わってもらうように依頼するのが一般の方の対応方法かと考えます。
もちろん、メールでのやりとりも可能ですので、時間はかかるものの時差を考えると確実に返事をもらえるということでメールもありかもしれません。
結局、無事に試験申し込みを完了されたKさんは、2021年の2月に3科目受験されるとのことで、法令がアップデートされる前になんとか一発合格してほしいところです。
お伺いする限り、すばらしいご経験※をお持ちのようでこの受験によりさらなる高みを目指してご活躍されることを応援しています。
※Kさんのご経歴
一部上場会社で税務畑5年程度経験。国内税務経験後に国際税務として移転価格税制やカナダの税制を主に扱っており、米国税理士を取得されることを決意。
現在の勤務先では、東証一部自動車部品メーカーにて国内税務と国際税務、連結税効果会計担当(インドネシアのDES、カナダR105外注業者の源泉徴収義務、インド進出に対する各種税務フォロー、移転価格税制)
これまでアルゴリズム勉強のため、基本情報処理取得、CBCR(国別報告書)の自動作成、連結業務の債権債務及び取引の自動消去プログラム作成など業務の自動化にも携わってこられたようです。
今後も、このような読者の方をペルソナ(ブログのターゲット)として記事を書いていきます。
おわりに
今回のKさんの事例から学ぶべき最大の教訓は以下です。
・受験手続きは自己責任。
>予備校はあくまで受験テクニックを教えるためのツールに過ぎない。
受験手続きに関するノウハウは持っていないため頼ることはできない。
・諦めなかったらなんとかなる。
>前例がない中で暗中模索であれこれ挑戦するのは仕事も抱えながら大変なストレスの中での挑戦です。こういう方は試験だけでなく仕事でも大成される方だと思います。
ちゃんとした読者の方がいらっしゃり、少しでもお役にたてて励みになりました。
今年はEA受験に始まり、初めてのブログ開設、転職など目まぐるしい年になりました。
来年こそはブログに限らず種々コンテンツの作成に励みたいと思います。
それでは良いお年を。うりぼうでした。